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「Clubhouse」は常時接続のSNSの最初のブレイクになるか

Clubhouseという音声のSNSをご存知でしょうか?最近ものすごい話題なので、聞いたことある、と言う人が多いと思います。

ClubhouseはPaul Davison(ポール・デイヴィスン)さんによって開発されました。彼は昔に作ったアプリがPintrestによって買収された過去を持ちます。

Clubhouseをざっくりと説明すると、

友達と音声のroomを作って話せる。そこでは複数人で話すことができ、リスナーは手をあげて、許可されるとスピーカーとして参加することができる。

という感じです。

「音声版Twitter」などと言われたりしますが、僕は「常時接続型のSNS」のほうがより近い言い方なんじゃないかと思っています。

そのことについて今日は書きます!

次のSNSは常時接続じゃないか?という話

次のSNSは何か?というのはよく話題にでていましたが、僕が2014年くらいに作った資料では「おそらく、常時接続のライブ状態が続くものだろう」と予測していました。

これは別に僕だけが考えてたわけじゃなくて、ITサービスを作っている多くの人が当然思いついてたことです。GREEの田中さんとかは2009年くらいから言っていました。

なぜかというと・・・、人間は「よりリッチに、より密に向かう」というのが有るからだと思っています。今までも

テキスト→写真→動画→ライブ

といったように、リッチな方向に向かっています。

なので、数年後のSNSは「友達の状態が常にライブ配信でつながっていて、いつでも見れる状態」までいく可能性もあると思っています。

こういうと「いやいや、スマホで常に誰かとつながっているなんて、気持ち悪い」みたいにいう人も結構いるんですが、普通に考えると、オフィスや学校では

「誰かが近くにいて、リアルタイムつながっている状態。近くで話せば声は聞こえるし、自分が何をしているかはみんな目で見ることができる」

という状態ともいえるわけで、それが大丈夫であれば、デジタルでつながっても大丈夫、という価値観になるんじゃないかなと。

昔は「顔写真や本名をネットに出すなんて信じられない」と思われてた時代もあったんです。2004年くらいに、女子大生とかがブログで本名や顔写真を出し始めたときにかなり衝撃を覚えたんですが、今では普通ですよね。

というわけで、ライブ配信でつながること自体も、すぐに慣れるんじゃないかと思っています。

じゃあどういうステップをふむか

で、こんな感じでちょっと先の未来については、誰でも語れたりします。僕も、10年後だか20年後には自動運転が来ていて、空を飛ぶ車ができていると思いますし。

問題は「その時期感やステップがイメージできない」というところです。自動運転の例でいうと、それは個人の車からなのか、タクシーからなのか、商用の長距離トラックからなのか、などはまだよくわかりません。

常時接続SNSも、そのあたりがイメージつかずにいて、どういう形で出てくるかなーと思ってたら、Clubhouseが日本における最初の常時接続SNSの形を見せてくれた、という感じです。

ざっくりというと、Clubhouseは「音声でつながるサービス」です。そして、今できることは

- 友達とつながって
- Roomと呼ばれる部屋を作れて
- そこで友達と会話ができて
- 聞いている人を、Speakerとして招待して人を増やせる

くらいです。

聞き手にいたっては、配信されているRoomの会話を聞くことと、手をあげることくらいしかできません。つまり、コメントもいいねもないんです。

じゃあなんでこんな設計にしているかというと・・・。それは「隙間時間を狙うSNSは目と手で見るほうがいい」けど、「常時接続を狙うSNSは今のところ耳がいい」だからじゃないかなと。

これは個人的な意見ですが、今までのTwitterとか、InstagramとかのSNSは、隙間時間に適してたサービスだと思っています。

電車を待つ時間とか、何かを数分待つ時間など、ちょっとしたときに適しています。なので「一画面で、たくさんの情報が見れる」とかだったり「すぐに次の情報を見れる」みたいな操作性が重要だったりします。

140文字だったり、写真1枚だったりする感じですね。

隙間時間に使うSNSは、目と手で見るほうが適しています。耳は常にイヤホンをつけているわけでもないし、周りに人がいたりすることが多いので、音は出しづらいというのがあるからですね。

一方で、「常時接続のSNS」の場合は、目よりも耳のほうが有利です。というのも、目や手などは、他で使っているケースが多いからです。現代社会で、目や手を長時間奪い続けるのは今のところ無理なんですね。

というわけで、常時接続SNSの場合は、目や手よりも、耳のほうが重要、ということかなーと思っていたりします。

ちなみに、Clubhouseが流行る前から、この分野が来る、というのは多くの人が考えており、実際にいろいろなサービスがありました。そして、若者たちが強く支持してたりもします。

グローバル勢だとDiscordやTwitchがすでに大人気なので使っている人も多いと思いますが、国内勢でも人気のものがたくさんあります。

たとえば有名どころでいうとYay!です。

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これは匿名で趣味とかで性質でつながる感が強いですが、声でつながる部屋なども結構盛り上がっています。

あとは、Stand.fmなどの音声サービス。これはどちらかというと、年齢層高めの人が多いです。ライブで配信するのもありますし、YouTubeみたいに録音して配信、というのもできたりします。

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音声のSNS、みたいなところは、今後も盛り上がっていきそうで楽しみです。

また、これらの他に、Skypeで作業中の音声をつなげる「さぎょいぷ」文化とか、恋人とLINE電話をつなぎっぱなしにするとか、そのあたりの文化も近いところにあると思います。これらはゼロ年代からあり、古くは老舗ネットラジオサービスの「ねとらじ」を使って生活音を垂れ流しとか、Ustreamを使った「ダダ漏れ女子」みたいなのも話題になりました。

mixiさんがやっている「mokuri」とかはその系統といえるかもしれません。

ここからの常時接続SNSはどうなるか?

じゃあ、ここからの常時接続SNSはどうなるか・・・と考えてみると、ピュアな音声だけだと、どうしても飽きが来るのでは?というのは感じています。

先程、常時接続SNSの場合は、目や手よりも、耳のほうが重要、といったのですが、とはいえ「耳だけじゃなくて、たまには画面みたいな」というふうになるんじゃないかなと。

あと、何かしらの、中間の媒体がないと話が盛り上がらない、間がもたない、というのがあるみたいです。

というわけで、たとえば、ゲーム配信が中心のミラティブとかはそうなっているのかなと。ゲーム配信を見るというよりかは、コミュニケーションの媒体になっている印象です。

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ゲーム画面をガッツリみたいというより、コミュニケーションをお互いにする場になっています。

そしてREALITY。Vtuberみたいなアバターで配信することができます。ライブ配信アプリと見られがちですが、僕はどちらかというと、音声側としておいたほうがしっくりきます。

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あと、パラレル。こちらもかなり人気です。こっちはDiscord的な要素が強いですね。

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Clubhouse的なものの次は、「コミュニケーションの媒介にゲームなどが積極的に入ってくる」というのかなーと予想しています。

※情報公開:ミラティブ、パラレルは個人的に投資をしており、アル社はGREEから出資を受けています

うちはどうするか

僕らも同じようなことについて挑戦をしたいなと思ってやっているのが「クリエイティブ活動をする人が、作業中をライブ配信する」みたいなものです。で、00:00 Studioをというものを作りました。

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普通に働いている人は、なかなか配信ができない、というのが有ると思うので、クリエイティブな活動をしている人が、負担なく配信したいというのがあったので作った感じです。

こんな感じで、おそらく

- 配信する側が、日常の中でしやすくなる
- 見ている、聞いている側は、音声だけでいい
- たまに画面を見て話のネタを見つけてもいい

くらいの感じがいいんじゃないかなと思っていたりします。

このあたりは、まったく未知数なんですが、漫画家さんとかイラストレーターさん、ハンドメイド作家の方とかが自然と使い始めてくれているので、結構可能性はあるんじゃないかなという予感だけしています。

というわけで

最後宣伝ぽくなっちゃいましたが、常時接続SNSが来るというのはおそらく間違いなく、Clubhouseがそれを切り開きつつあるので、2021年〜2022年くらいはかなり激動の時代が来るんじゃないかと思っています。

とても楽しみではありますが、市場の波に飲まれないように気をつけながらがんばりたいところです。

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けんすう

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