この時代にクラウドファンディングをやるとしたらどうするといいか?

はじめに

今日は、クラウドファンディングについてです!

新型コロナの問題で、飲食店とか、いろいろなお店とかが立ち行かなくなってしまい、困った上で「応援されることでお金をもらおう!」と思い立っている人が多くいます。よく見かけます。

ただ・・・基本的に、今の時代になってから「クラウドファンディングをはじめる」という人は考えておかないといけないことがあると思っていて、、

それは「クラウドファンディングの使い方は大きくわけて2つある」ということです。

これをごっちゃにして「クラウドファンディングでお金をもらえばいいんだ」となると、事故る可能性が高いので注意です。

というので、説明します!

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(※2022年10月時点追記 )『アル開発室』は代表けんすうが、やっている事業の裏側やリリース背景、PR戦略などの考えや知見を、ほぼ毎日、投稿しています。いつ入っても過去の記事はすべて読めます。

クラウドファンディングのメリットとは

お客さんにとってのクラウドファンディングのメリットはいろいろありますが、個人的には以下の2つが大きいと思っています。

- 先行販売をすることで先にキャッシュが入るから開発ができて、新製品ができて、新しいものが手に入る
- 応援したい人を応援することができる

もちろん、お金を集める側は

- お金を先にもらえるので開発できて売れる、借金などのリスクが減る
- 応援してもらえてお金までもらえる

になります。

というので1つづつ見ていくと、、

先行販売のクラウドファンディング

先行販売については、わかりやすく、先にお金をはらうことで新製品を開発でき、それが手に入る、というので、「お客さんはリスクはとっているけど、製品が届く限り、ほぼ損しない」という性質です。

そして、新型コロナ問題の今、新製品じゃなくても「単なる事前販売プラットフォーム」として使うこともできます。

今回のコロナで困っている人が、これを使うのはおすすめです。

たとえば、NORAという美容院さんが、新型コロナの影響をへらすために、「髪を切るチケット」みたいなものを事前販売して売ってたりします。

これによって何が起こっているかというと、事前販売は損しないのでサクサク売れる、という面に加えて「チケットがギフトとして使われている」などです。将来のお金が先に入るだけでなく、新たな需要が生まれているという感じです。

お金が先に入る点については、ローリスク・ローリターンに見えますが、だいたいの小さい店舗などは、手元にお金が今ないと潰れちゃう、みたいな問題のほうが大きいので、先にお金が入るのはメリットが高いです。

言い換えると、時間軸をずらしているだけなので、店舗にとっては「今のお金」がすごい大事だけど、お客さんにとっては「1年後の髪を切る5000円」はそこまで大事じゃないので、そこがマッチングできている、という感じになります。

というので、お店もお客さんもほぼデメリットなく出来ているので、これでクラウドファンディングするのは良いと思っています。

応援されたいクラウドファンディング

しかし「私たちは困っている!応援してください!」系のクラウドファンディングは今、すごい難易度があがっています。

自分自身がインフルエンサーだ、もしくは強烈なインフルエンサーが応援してくれる、という状態でないと、今、手を出すのはおすすめしません。

BAD HOPさんほど有名な人で、堀江貴文さんなどをはじめとして、多くの著名人が支援してくれる、というのなら可能だと思いますが、そうでない普通の飲食店や個人がクラウドファンディングで、今、支援金を多く集めるのは難易度が高いと思います。

なぜかというと、、、

まず、クラウドファンディングが盛り上がってた背景としては「お金が世界的にめちゃくちゃ余っているという状態」だった、というのがあります。

その上で「ものよりも人を応援して気持ちよくなりたい」というニーズが生まれていました。

世界的な景気のよさがクラウドファンディングの器を広げてた、という面があると思っています。

そして、「挑戦する人の数は多くない」「応援したい人は多い」というので、うまくまわっていた、というのもありそうです。

しかし、、今は

- 「お金がないので応援されたい(=お金が今ほしい)」という人は多い
- お金がなくなったり、資産がすごい目減りして、人を応援する余裕がある人が減った

という状態になっています。

なので、クラウドファンディングで応援を集めよう、と思っても、需要と供給がマッチしなくなってしまっています。

もちろん、一部のアーティストや飲食店は大成功するケースもありますが・・・。それは元からファンが多い、もしくはインフルエンサーが協力しているというケースがほとんどです。

まだ可能性があるのが、「今までもクラウドファンディングを何度かやっていて、土地勘がある、よくわかっている、ファンとの信頼関係もある」という状態のひとだったらいいのですが、景気が悪くなってから「困ったからクラウドファンディングをやろう」という人は、ほとんど勝てない勝負になっていると思います。

イメージでいうと、

1年前・・・採用人数が1000人の学校で、応募者が2000人、偏差値50くらいなら入れる難易度

今・・・採用人数が100人になったけど応募者が5000人になったので、偏差値が75くらいないと入れない

みたいな状態になっている感じです。

というので

新型コロナみたいな大問題が起こった時に、みんなが考える安易な道は、いきなり混み合うのでおすすめしません。

クラウドファンディングは、景気がいいときにやるものです。景気がよくて、お金にみんな困っていない時とかにやっておくのがいいやつです。

お金に余裕があるときは借金しまくったほうがいい(みんな貸したいし、借りる人が少ないので有利)、お金に余裕がないときは借金しないほうがいい、みたいな話しですね・・・。

というので今だったら

需要が高まっているけど、供給が減っているもの

は何か?を考えまくって、そっちを頑張るほうが良いと思っています。

アソビューという「外遊びを予約できるプラットフォーム」が、コロナ騒ぎですごい需要が減ったのですが、一方で「家での遊びに困っている家庭が多い」というので、「自宅で出来るチョコパン作り体験のキットを売る」というのを速攻で作っていて、すごいなと思いました。

「外で遊ばなくなったけど、家での遊びに困るはずだ」という発想と、それをすぐに実行できるのすごいです。

また、自分の投資先でいうと、「フラミンゴ」というところが、オンライン英語コーチングを開始しました。

英語のコーチというのが、プログリットさんやEnglish Companyさんなど、ガンガンと流行っていました。オンラインよりも対面のほうが効果が高そうなので、オフラインがメインだったと思うんですが、今、そこがぽっかりあいたわけです。

そこにこのタイミングで、速攻でオンライン化したものを立ち上げる、というので、時代の変化のニーズをいち早くキャッチしているわけです。

というので、参考にしてみてください!

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(※2022年10月時点追記 )『アル開発室』は代表けんすうが、やっている事業の裏側やリリース背景、PR戦略などの考えや知見を、ほぼ毎日、投稿しています。いつ入っても過去の記事はすべて読めます。

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