物語をつくるにはどうしたらいいか?

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物語思考という本を書いていることを忘れていました。少しずつでも書きたいと思います。

物語思考とは、要は「お金や機能などの価値がどんどん落ちているからこそ、物語が価値がある。」というようなことで「物語を創っているという意識で人生を過ごすと、よいことがあるよ」ということだと思っています。

アル社のValue(行動指針・大事にしていること)の一つに「物語を転がす」というのがありまして・・・。

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一番大事なのは、前に進んで、物語が転がっていることであり、失敗することなどは問題ではないと思っています。

何も起きていないほうがやばい。

失敗が大きかったり、どうしようもなくピンチのほうが、物語としてはおもしろいわけですね。なので、この「物語を転がす」の意味には「失敗を恐れずに大胆にいこう」という意味もあります。

なぜそのほうがいいのか?というと、、

物語がおもしろければおもしろいほど、人は応援したくなります。10年前にはろくになかったSNSが、今や世界中でつながりを作り、限界までつながりまくった僕らは、エネルギーを「つながっている先」に送ることを求めています。

応援したくなる物語がある人に、パワーが与えられ続けるわけで、これはお金なんかよりも強いパワーを持ち始めてるんじゃないかと思います。

というので、おもしろい物語のように人生を考えるべきで、大胆に動くべき、、と思っており、またその物語がまわりにとっておもしろいものであればあるほど応援されるようになり、実際に成功に近づいていくよ・・・的なことを思っています。

これが物語思考です。

んで・・・。

こんな話をすると、賛同してくれる人も多いのですが、じゃあ実際に物語を語ろう、応援をしてもらおうと思った人がよくある失敗があります。

なので、それを説明しようと思います。

失敗パターン

失敗パターンは簡単にいうと「エモさで勝負しようとしている」です。

物語っすね!応援されたいっす!みたいな感じで、なんか自分の今までの経験とかストーリーを話して、夢とかを語っちゃう。

すごいエモい人と人とのつながりの話とか、自分の人生について語ってしまいます。人生でつらかった経験やそこで出会った温かい人の話とかです。

それが悪いことではまったくありません。むしろ、それを語るべきだと思っているのですが・・・。

あなたが、有名でもない、単なる無名の人だと、これは難易度の高い勝負になってしまいます。

なぜなら「よく知らない人の自分語り」という枠に入るので、そもそも読まれづらいのです。

お店がなくなってしまいそうな飲食店のクラウドファンディングとかでよく見るんですが「この店のおばちゃんのストーリー」「常連さんとの心温まるエピソード」とかは、その店や人を知らない人にとっては、どうでもいいなんです。

また、知らない人のエモい話の中で、勝っていくものは何かというと、刺が激が強いものです。「変わったエピソードやひっかかりがあるエピソードだったら注目を浴びることができる」という感じです。

飲食店でも「突然、隕石が降ってきて、店がピンポイントで破壊された」みたいなものだったら「マジで!?」となりますよね。結果として、注目が集まり、クラウドファンディングがうまくいったりするかもしれません。

しかしこれが、「近くにあった大学が移転してしまい、潰れてしまいそう」だったら、刺激が弱くていまいち注目が集まらない、みたいになってしまうのです。本人たちにとっては大事なんですが、世の中にはいろいろ刺激的な話が落ちているのでしょうがありません。

これが有名な人だったら、ちょっとしたエピソードでも注目を集め、物語に没頭してもらえますが・・・。知らない人の、普通のエピソードだと目がすべって、印象に残らないのです。

じゃあどうするといいの?

じゃあどうすれば良いのか・・・というのを考えたのですが、無名でも勝てるパターンはいくつかあると思います。

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