「私はこれが苦手だから」と決めつけてしまうのがもったいないケース

「私、これが苦手なんです」という人って多いじゃないですか。

苦手なことはやらずに、得意なことをやればいい、という風潮があり、そのとおりだなあ、と思いつつ、「その苦手って本当か?」というのは疑ったほうがいいなと思っています。

よく見るのは、「私はコミュ症だから」と決めつけてしまうケースや「マネジメントなどができないから人とは働けない」といっているケース、「私なんかがみんなを引っ張るなんて想像できない」みたいに、リーダーシップがないと思いこむケースなどです。

これらを見ていると、単なる勘違いだったり、学生時代〜20代くらいの経験のみで苦手だと思いこんでいたりすることがよくあります。

本当はできるのに、もったいないことをしているなーと思ったりすることがあるのですが、なぜこういうギャップが生まれるのかを考えてみたところ・・・

理由は2つあるのかなぁ、と思いました。

それは、「年齢によってピークの能力が違う」ということと「行動の解像度が低い」です。

単純に年齢のピークじゃなかった説

能力は、年齢によってピークがあるという話があります。

集中力は43歳! 人間の脳のピーク年齢は、能力ごとに違っていた | BUSINESS INSIDER JAPAN

なんかみんな「20代-30代くらいのときに能力がピークで、あとは下がっていく」と思いがちなんですが、たぶん、スポーツ選手とかを見すぎなのかもしれません。

しかし、上記の記事によると、人の感情を認知する能力のピークは48歳とのことです。なので、20歳くらいのときに「私は人の感情を理解できない、だから人を動かしたりするのは苦手だ」とか決めつけてしまうのはもったいないのです。

僕自身の経験からしてみても、年齢ごとに得意な能力はまったく別な感じがします。20代の成功体験を30代まで続けていると、衰えてきて老害化しちゃったりすることもありますが、全く別の能力が伸びたりするので、そっちでがんばるとうまくいったりします。

また、「朝早く起きて生産的な活動をする」というのを、若いうちからやろうとして失敗して、そこから「私は習慣化が弱いから」といっている人を見たことがあるのですが、、

そもそも、若いうちには夜型の人が多く、逆に歳を取ってくると朝型になったりする、という傾向があるらしいです。

「早寝早起き」に囚われるな。「国民総寝不足」の日本人が知るべき睡眠研究からわかった事実 | ライフハッカー[日本版]

(睡眠でいうと、単純な遺伝の問題もあるみたいですが・・・。)

僕なんかは、若いうちはバリバリの夜型で、午前中に起きるとか無理派だったんですが、35歳を超えたあたりから、急激に朝方になって、むしろ5時おきとかになっちゃっています。

別に朝がいいよね!みたいな話じゃなくて、自然とそうなっちゃったわけです。単純な年齢の問題だよね、という感じです。

スキルの解像度が低い

次にあるのが、スキルをちゃんと分解できていないため、失敗したときに、「このスキルが苦手だ」と拡大解釈しちゃうケースがよくあります。

しかし、本当は、「特定のスキルの能力が低い」のではなくて「必要なスキルが3つあって、1つしか満たしていなかった」みたいなケースだったりするのですね。

つまり、足りていないスキルがあるから効果がほとんどなくなってしまっているだけなのに、全般的なスキル不足だと認識してしまう、というケースです。

たとえば、「人に感情をちゃんとつたえる」みたいなことが苦手だ、、という例で見てみます。これが苦手で「私はコミュニケーション能力が低い」みたいに決めつけちゃう人がいます。

もったいないですね。

これで悩んだときに、よくあるのは、「伝え方の問題」というスキルに結びつけて改善しようとすることです。

伝え方が9割という本が112万部を突破、などで超絶売れていますが(実際に、めっちゃいい内容!)、これだけ売れているということは、伝え方というスキルを向上させようとしている人が多いのかなーと。

で、これはこれで大事なんですが、伝え方だけを改善しても効果はあまりでないと思うんですよね。

伝えるためのスキルは複数あり、それが揃っていないと、むしろ伝え方はあまり重要視されないともいわれています。

メラビアンの法則、というのが有名ですが、好意や反感などの感情を伝えるコミュニケーションにおいて、言語情報・聴覚情報・視覚情報が矛盾したときに、内容よりも、見た目や声のトーンのほうが重視されるというやつです。

「好意や反感などの感情を伝えるコミュニケーション」という特定の状況下において、言語情報と聴覚情報と視覚情報が矛盾した場合、相手が重視するのは
『言語情報:メッセージの内容』が7 %、
『聴覚情報:声のトーンや口調」が38 %、
『視覚情報:ボディランゲージや見た目』が55 %

メラビアンの法則の誤解を解いて、伝える力を飛躍的にアップさせる方法

※これを、雑に解釈して、人は見た目が9割、みたいな言い方をする人がいるので気をつけましょう、、、あくまで「言語情報と聴覚情報と視覚情報が矛盾した場合」みたいなケースです。

これを考えると「メッセージの内容や伝え方」みたいなスキルはみんな本などで勉強しようとするのですが、声のトーンや見た目と一致していないので、伝わらない(というか、声のトーンや見た目に引きずられる)、というケースのほうが多いのかなと。

逆に、メッセージの内容をブラッシュアップし続けた結果、声のトーンなどと、見た目とミスマッチを起こして、より伝わらなくなってたりすることもありそう。

そして、このあたりの、声のトーンを調整したり、見た目や表情でコントロールするというのは、もう少し経験値を積まないとやりづらかったりします。声や見た目のコントロールって、なかなか自分で学習しづらいので。

というか、そもそも、年齢が進むと自動的に声のトーンが低くなったり、見た目に重厚感がでるため、重要なことをいうときに、聞いてもらいやすくなる、というのはあるかもしれません。というので、割と年齢があがるだけで、スキルが補完されて、解決したりします。

なので、10代とか20代くらいのときにがんばって改善しようとしたのに、言いたいことが伝わらなくて「私はコミュニケーション能力がない」とか決めつけてしまうのはもったいないなーと。

ぼくの事例

たとえば、僕、すごい内気で、照れ屋なんで、小さい頃から「自己紹介を人前でする」ということがめちゃくちゃ苦手でした。なので「=人前で話すことが苦手」だと思いこんでていて、たしかに得意ではなかったと思っていたのですが・・・。

20代後半あたりで起業してから、人前で話す機会が異常に増えたことにより、全然苦手じゃなくなったのですね。むしろ、数人で講演会をしたときに、評価が一番いい、ということもよくあるようになりました。

というのも「アドリブで人前で話す」ことはめっちゃ苦手なんですが、「事前に資料を完全に作り込み、わかりやすく話す」とかはむしろ得意だったんだなー、とか「知っている人の前で話すのは苦手だけど、知らない人100人とかだと、実は全然平気だな」とかがわかってくるわけです。

なので、「自己紹介とかは苦手だけど、人前で、講演するとかは得意」ということに気づいた訳です。「人前で話すのが苦手」というバックリとした考え方をしてたら気づかなかったかもしれません。

あと、人をまとめたりするリーダーシップもないから、起業とか想像したこともなかったんですが、学生時代とかになんとなく社長とかやって、また起業して、、とかやっているうちに、リーダーとして生きる時間のほうが長くなってきていたのです。

で、その過程や、いろいろなリーダーを見て気づいたのは「リーダーは万能でないといけない」「ひっぱる力がなといけない」みたいなのって全部思い込みだったなぁ、と。リーダーは、自分のチームにマッチしていれば、いろいろなパターンがあるのです。

僕は、凡人タイプで、気が弱いのですが、それはそれで、メンバーが「自分たちがやらないとやばいぞ・・・」と思うのか、補完しあってくれます。

また、組織やコミュニケーション、仕事に悩んだ経験が多ければ多いほど、リーダーとして向いたりします。なんでも自分でできてしまうと、人が何で悩んでいるのかわからなくなるので。

というので、コミュニケーションとか、リーダーシップとか、マネジメントの能力は、20-30代前半だと気づきづらいのかなあ、と思いました。(というかほとんどの人が苦手と思いそう)

ということで

○○が苦手だ、といっている人が多くて、そんなことないのになー、もったいないなーと思ったので、書いてみました。

特に、20代から30代前半で「苦手だ」と感じて、そのあとに個人プレイヤーで大きな成果をあげた人ほど、それを避け続けようとしたりする傾向があって、個人プレイヤーとして生き続けようとしたりするのですが、年齢によって下がる能力とあがる能力がある中で、同じことをし続けると、うまくいかなくなったりするので、苦手だと決めつけないほうがいいものが結構ありそうだなーと思っています。


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