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寛容度が低い日本は、幸福度ランキングが低いからダメな国?というのについて考えてみた

こんにちは!けんすうです。すいません、昨日、体調悪くて寝てしまって、そのまま朝になってしまったので、今書いています。

今日はよくいわれる「日本は幸福度ランキングが低い」「寿命とかは長いけど、寛容度とかが低いから問題だよね」といわれることについて、考えた話を書きます。ずばっと気持ちよく答えがでるような記事ではなく、モヤモヤしたことを調べて考えて、とりあえずアウトプットしているシリーズです。

寛大さが低い日本?

最近、多様性とか、アンコンシャス・バイアスの問題などについて興味がある(けど実践できていなくて反省しきり)の状態なんですが、「日本社会と他の社会、どういう違いがあるだろうか?」というのも知っておきたいなと思いまして。そのことについて書きます。

※前提として、海外に住んだこともないし、海外の知人も多いわけではないので、インターネットや本からの知識だけになってしまうので、全然肌感覚と違うよ、という場合もあると思うのですが、ご了承ください。

で、なんとなく「日本は寛容度が低い」とか「日本は西洋諸国よりも遅れている」みたいなイメージがあっちゃったんです。なんか政治家とかも高年齢の人ばっかりなので、古い感覚の人が多い国なのかなあ、と。

たとえば、以下のような記事をよく目にするからかもしれません。

このサイトによると日本は「一人あたりの国内総生産」、「社会的支援」、「出生時の平均健康寿命」あたりは上位の国々と変わらないけど、、「他者への寛大さ」「ディストピア+レジデュアル」あたりが大きく違った結果、幸福度ランキングで58位だと。

たしかに、電車でもベビーカーをたためと言われるとか、子供がうるさい保育園に近所の人が文句をいう、とか、「子供なんだからしょうがないよね」みたいなところに文句をつける人が話題になったりもします。

(余談ですが、女性+子供のセットにはうるさくて文句を言う人も、いかつい男性が路上喫煙とかしている人にはあまり言わないような気がしていて、弱い人を狙い撃ちしているんだろうな、とも思ったり・・・)。

このあたりは、外国人観光客から、公共のマナーがよいとか、みんな親切で優しい、と言われたりするのとセットなのかもしれません。みんなで空気を読み合って、迷惑かけないようにする、という感覚が強いような気がします。

LGBTへの寛容度はそんなに低くない

一方で、LGBTの寛容度は以下のサイトによると、「米国よりも高い」くらいらしいです。

日本は多様性がある社会だろうか。LGBT(性的少数者)に関する国際的な世論調査によると、日本で同性愛を「認められる」と答えた人は55%で「認められない」は36%だった。

(中略)

同性愛を「認められる」の割合が最も高いのはアイスランドの88.1%。デンマークやオランダが続き、ドイツや英国も7割だ。日本は18位で、主要7カ国(G7)ではイタリアや米国より高い。

最低はバングラデシュの1.1%だ。日本周辺では韓国が13.8%、中国が10.4%と低い。バングラデシュはイスラム教、韓国は儒教やキリスト教保守派の影響を指摘する声がある。

LGBT寛容度は米欧並み 日本、法整備に遅れ

北欧は高く、ヨーロッパでも、ドイツ73.1%、イギリス67.6%、フランス57.0%となっており、日本は55.3%、アメリカは53.6%、韓国は13.8%、中国は10.4%らしいです。

まあ、このあたりの「同性愛とかに対してどう考えるか」というのはかなり社会的な環境によったりします。少なくても男性同士の性行為は歴史的にみると、かなり普通のことです。

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