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Pixel Foldレビュー - 粗は多いが最高の端末だ!

こんにちは!

僕は折りたたみスマホというものが大好きで、Galaxy Foldの初代から全部買っていますし、Galaxy Flipもだいたい買っています。

中国の折りたたみスマホも何台か試していたりして、日本の中でも、折りたたみスマホのヘビーユーザーです。

そんな中、ついに、GoogleからPixel Foldが発売されまして、さっそく買ってバリバリ使っているので、レビューをしたいと思います。


Googleのブログより

 ファーストインプレッションと粗

使ってから1ヶ月近くがたちますが、結論でいうと、「粗は多い。初代の折りたたみスマホという感じ。だが、メリットがそれらを上回る」という印象でした。

もっというと「僕史上、もっとも好きなスマートフォン」になりました。iPhoneなどもすべてのシリーズ買っていますが、Pixel Foldがトップです。

まず、粗の部分から説明します。ハード面だと

  • 折りたたむ時のスムーズさが足りない。最後少し残る感じ。他の折りたたみスマホは、このあたりの動作がもっとスムーズの場合が多い。

  • ベゼル太い。インカメラのためでもあるだろうけど、さすがに太い

  • 重い。似たサイズのOPPO Find N2は233gで、Galaxy Fold5は253gだが、Pixel Foldは283g。かなりずっしり。

あたりです。

正直、作り込みや端末へのこだわり、などがまだ競合に比べて、だいぶ足りていない印象です。3-4年前の水準です。

またソフトでも、

  • アプリの全画面拡大がない。対応していないアプリを強制的に全画面にできない。他の端末はだいたいできるのに・・・。Twitterとかを開いた状態で見ても、あまり意味がない

  • アプリを2つ立ち上げるとかの挙動が不安定?固まったり意図しない挙動が何度か見られた

  • OPPOとかにはある「この2つのアプリのセットで起動する」みたいな設定ができない?Kindleとメモアプリを毎回同時に立ち上げるとかがない

  • Galaxy Routineみたいに「開いた時には、こういう設定にする」みたいな自動化アプリがない。一応「ルール」というのはあるんですが、かなり貧弱。だからといって、Taskerとかを入れるのはだるいし、何よりも「画面の開く、閉じる」を感知しする、みたいなのをセットするのに骨が折れるので使いたくない

などの不満があります。このあたりは今後に期待です。Galaxy Routineは
、Taskerを使うほどでもないユーザーにとっては気軽に使いやすいので、Googleも「Google Routine」みたいな感じで出すべきだと思うんだけどなあ・・・。

しかし、それを上回るメリットがあるという感じです。なんというか、手放したくない魅力があります。

良い点

まず、サイズ感。Galaxy Foldシリーズは、縦長なんです。

Galaxy Fold 5

この形態は持ちやすいなどのメリットはあるんですが、、

漫画を見る時などは、縦長よりも横長のほうがいいのですね。そもそも、タブレットを使う時も、僕はだいたい横に持つので、縦で使うことがないんです。

というのも、僕のタブレットへの一番の期待は「読書」なんですね。圧倒的にここがプライオリティが高い。なので、縦長じゃないほうがいい。

そして、畳んだ状態だと、縦長スリムなものは使い勝手があまりよくなくて・・・。僕の場合、閉じている状態は、SNSをやったり、調べ物をしたりするので、入力が大事なんです。

ということで、「畳んだ状態だと横幅がそれなりにある、小さいスマホ」になり「開くと、横長のタブレットになる」というPixel Foldがめちゃくちゃマッチするんです。

OPPO Find N2などを使ってみると、読書としてはサイズ感も重さも最高なんですが、問題としては、「中国向け端末」というのがあり、日常には使いづらい。

その意味で、Pixelでこのサイズ、というのは個人的には最高でした。

さらに、Pixelシリーズののよいところとして「ローカルで音声入力が素早くできる」「レコーダーで、文字起こしをリアルタイムでしてくれる」などの、Google純正ならではのソフトが充実しているところがあげられます。たとえば、読書しながら、右側にノートアプリを起動しておいて、「音声入力で、メモをしたりする」とかが極めて快適にできたりします。

さらに、重いと言いましたが、そこまで感じることはありません。Galaxy Fold4とかでは、縦長だから両手で持ちづらいというのがあり、片手で入力をしてたんですが、それだと腱鞘炎になってしまうというのが僕はあって・・・。

この横幅だと両手で持てばいいので、楽なんです。開いた状態だと、むしろ「軽いタブレット」みたいに感じるので、ストレスがありません。

また、粗をいろいろ書きましたが、どれも致命的ではありません。しかし「ここだけはなんとかしてほしい」という点は全てクリアシているという感じです。

たとえば、開いた状態の分割キーボード「それぞれでフリック入力したいな」とずっと思っていました。他のキーボードアプリではそれが実現できなくて、ずっと苦労してたんですが、、

Gboardであっさりと実装されていました。最高かよ。

最高

あとは、Pixelシリーズにある「背面を二回タップすると特定のアプリが開く」などもありますし、おサイフケータイやIPX8防水に対応しているなど、そのあたりもすべて良い感じです。

どう生活が変わったか

まだ触ってほとんど日がないのであれなんですが、明らかに「SNSなどの閲覧が減って、読書する時間が増えた」です。

どんな場面でも、すぐにアプリを開いて、快適な状態で読書ができるのは大きい。もちろん、スマホでもできるんですけど、スマホって縦長なので、縦書きの本を読むのにちょっと向いていない感じがするんです(しません?)。

メモをしながら本を読んだり、Wikipediaで調べながら本を読んだりと、インプットが相当よい感じになりました。

漫画も見開きで読めますし、「タブレットを使う瞬間がほとんどなくなった」という感覚があります。タブレットは、楽天マガジンなど雑誌を読むときか、原稿をGood Readerとかで手直しをするときくらい。

入力も、音声入力がものすごい快適なので、すごく良い感じです。とにかく生産性が爆発的にあがっている感じ。

情報発信も、情報の受信もすごくバランスよくなって・・・。本当に買ってよかったなという感じです。

折りたたみスマホにハマりまくって、ようやく「これが欲しかった」というものに出会えている感覚です。

というわけで

と、絶賛しつつも、やはり

  • もうちょっと軽くなるといいよね

  • 折り目めだたなくなるといいね

  • 開きやすさはもっと向上できそうだね

  • ベゼルも細くできそうだね

  • アプリはもっと対応してほしいよね

あたりの改善点は膨大にあります。ありますが、どれも全然許容範囲、という感じですね。

というわけで、個人的には買ってよかったなーと思う素晴らしいプロダクトでございました!

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